垂直パイプで水耕栽培(2016)

垂直パイプ水耕栽培装置の全体

藤棚はホームセンターの組立パイプを基本に物干しパイプや園芸支柱・ビニールハウス資材の接続部品などを使って組み立てました。
縦柱の固定部分はコンクリートアンカーを打設して取り付けています。

雨よけにビニールシート(約2.5m×3.5m)で屋根を作りました。
うどんこ病やその他の病気を少しでも防ぐ効果があるらしい。

画面右側の写っていない部分に3層のシャワーリング装置があります。
手前右下のトマト苗が写っている部分(発泡スチロールケースでブクブク)も1ヶ所あります。
垂直パイプ4列を含め全8ヶ所へ一つの養液タンクから補給させています。
4列の垂直パイプ(100φ)で構成しています。

床面から装置最上部の植物を植える部分まで約2.2mです。
各パイプはクランク状に取り付けてあるので単列のパイプ全長は3mを超えると思います。

上の養液タンク(発泡スチロールケース約30L)から7mmの水道ホースを経由してパイプ内を養液が自然落下します。

4列のパイプを通った養液が最下部で集められ、画像右下の青い円筒形タンク(60L)に溜まっていきます。
画像中央下の四角いプラスチック入れ物は道具入れですので装置とは関係なしです。

下の養液タンクに一定量溜まるとタンク内に設置してある水中ポンプのスイッチがONになり、上の養液タンクへくみ上げます。

一定量(20L強程度)くみ上げると水中ポンプは停止します。

現時点で約12秒ON 5分OFFのサイクルで稼働しています。
水中ポンプの入った養液タンク。
手前の塩ビパイプが回収されてくる養液の通り道です。

塩ビパイプ左側部分は4列の垂直パイプ装置から送られてくる道、右側はシャワーリング装置からの道、とブクブク装置への給水用ホースになります。
垂直パイプ装置の中間部分です。

各パイプの途中に点検口が付いていますので、養液の流れや植物の根の状態を見たり、メンテナンス時に使用します。

右の塩ビパイプとグリーンの水道ホースはポンプからくみ上げられる養液が通る道です。

ネコよけの有刺鉄線が少し写っていますがその下に100φの塩ビパイプを水平に取り付けてあり、各垂直パイプが連結されているので落ちてきた養液はここで一旦集められポンプのある養液タンクへ送り出されます。
装置上部。

養液の落下速度を落とすためとパイプの全長を延ばすためにクランク状に組立ました。

パイプ部分の養液が流れる騒音はほぼ皆無です。
ポンプが稼働しているとき(約5分に一回12秒)の稼働音と下の養液タンクに養液が流れ込む騒音は結構気になります。
が、いろいろ工夫してかなり小さくなりました。

お隣近所へは、ほぼ聞こえないと思います。
 画像右上の緑色のプラケース(40L)は、植物が養液を吸い上げるなどで装置全体の養液量が減ったとき、養液を自動補給する為の補給用タンクです。

通常この補給用タンクにのみ養液を供給していきます。
 
養液タンク(銀色の発泡スチロールケース)と養液補給用タンク(緑色プラケース)。

縦の塩ビパイプは下の水中ポンプとつながっていて養液が送られてきます。

横の細い塩ビパイプ(13)は4列の垂直パイプに養液を流し込むための7mm水道ホースにつながります。
上部の養液タンク内

上の養液タンク内の養液が少なくなった頃、下の養液タンクには養液が溜まり水中ポンプが始動しようとします。

上の養液タンクと下の養液タンクの液量バランスが釣り合っているときは養液の流れを止めない程度で水中ポンプが始動開始しますが、植物が養液を消費した場合、上のタンクが空になっているのに下のタンクは養液不足で水中ポンプが稼働できず、養液を送り出せないと云う事態が起こります。

当然植物に養液は与えられず根が乾燥状態になり枯れてしまいます。

そこで、上の養液タンクの養液が一定量より少なくなったとき、補給用タンクから養液を補充する方法を考えました。
 
補給用タンクから出た7mmの水道ホースは養液タンクの内部へとつながり、その先端にミニフロートバルブを取り付けてあります。

養液タンク内に養液がタップリあるときはミニフロートバルブは養液の水中にあり、補給用タンクから送られてくる養液はストップしています。

養液タンク内の養液が少なくなったとき、ミニフロートバルブのフロートが下がり補給用タンクから養液が流れてきます。

やがて下の養液タンクをみたし、水中ポンプの始動スイッチがONになり、上の養液タンクに養液をみたし、ミニフロートバルブのフロートが上がり補給用タンクからの養液供給はストップされる。

そういった仕組みです。
  昨年食べたメロンの種から育てた苗をセットしました。
  昨年採れたトマト・ブランデーワインの種から育てた苗をセットしました。

トマトは特に好きって事はないんだけどこれだけはホントにうまかった。でかくて食べ応えもあります。
上部養液タンクから苗を植え付けるあたりまでは写真が撮りにくいので同じようなものを机の上で再現してみます。

先端の給水ホースに分岐させるための4ヶ所のノズルを取り付けた部分です。
苗を植え付ける部分です。

苗を取り付けた後、これを垂直パイプにのっけるだけ。
  分解した状態。

右下のビニールは、雨の日お店の入口に置かれている傘袋を適当な長さに切ったものです。

 
500mlのペットボトルの上半分を使い、キャップ部分を切断して、先細になった部分を短冊状に切り込みを入れ苗が生長して太くなっても対応できるようにしました。

全体を傘袋に入れて幼苗期の根が確実に養液に触れるようにして、根を乾燥から守ります。
給水ホースを固定する部品は塩ビのパイプやエルボをヒートガンで加工しました。

2015 自作育苗装置
2014 自作循環式水耕栽培
外径18mmの塩ビパイプに内径7mmの水道ホースを接続する方法


by ponta